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ヤブ医者と運動会 [こどもたち]

9月18日(土)。
小僧が救急車で運ばれてからちょうど1週間。子供達の学校の秋季大運動会が、晴天に恵まれて開催された。小僧6年生、チビ3年生、2人がそろって出場できる最後の運動会だ。


子供達の小学校は、生徒も先生方も【運動会】というイベントに真剣に取り組んでいる。
小僧は、自学年の必須種目の他に、応援団・ブラスバンド、そして最後の紅白対抗リレーにも選抜(6年生男子だからアンカーだ)されている。さらに児童会の役員なので、閉会式の司会やら仕事は多い。

チビはまだ低学年なので、その他の種目はほとんど無いが、しっかり紅白対抗リレーには選抜されている。
昨年から紅白対抗リレーが高学年(4年生以上)・低学年(3年生以下)に分かれてしまい、バトンをつなぐことができないのが残念だが、プログラムを見ると、7割近い種目にどちらかが出ているという活躍ぶりだ…

特に小僧は小学校生活最後の運動会ということで、相当の思い入れがあり、かなり精力的に練習に取り組んでいたので、直前の25針も縫うという大怪我は、本人にとっても親にとってもものすごいダメージだった。

運動会5日前。妻が『何としても運動会に出たい!』という小僧をつれて病院へ行くと、救急の時とは別の医者が担当だった。小僧も妻も縋る様な想いで、運動会に出れるかと質問したところ、そのヤブ医者(♀)はこう言ったそうだ。

『運動会なんてただのお祭りだからねぇ…』

最近頓に感じるのだが、医者にはカウンセリングスキルが皆無なやつが多い。昨年人間ドックで再検査になって恐る恐る行った病院の若い医者も、ぶん殴ってやろうかと思う位患者に向き合わないやつだった。

運動が苦手で、ちょっとばかり成績の良い捻くれ者が、自分を正当化するための言い訳みたいな理由で、運動会というイベントを捉え、患者の気持ちや家族の思いを無視するようなヤブ医者には看て貰いたくないので、そいつがいない時間を狙って再度診察を受けた。
今度の先生は、運動会で何かあっても良いように抜糸の予定を変更してくれたりと、小僧の想いに親身になって対応してくれたようで、若干明るい顔で帰ってきた。

そして迎えた運動会当日。親・教師・友達の心配をよそに、膝下にサポーターをつけて、小僧は躍動した。
100m走も、両手人差し指を突き上げてゴールテープを切り、その他の種目でも「本当に怪我してるんですか?」と訊かれる程の活躍ぶりだった。
そして圧巻だったのは紅白対抗リレー。
赤白それぞれハチマキ・帽子の計4チームのレース、赤帽子チームのアンカーである小僧は4位でバトンをもらった。
最初の5mのダッシュで、白帽子チームを抜き去り、独走の白ハチマキ、10m後ろに2位の赤ハチマキ、さらに15mほどの差で小僧という感じで第1コーナーに飛び込む。
ここからさらに加速して、第4コーナー手前で赤ハチマキに追いつき、そのまま並んだ状態でゴールへ。
残り1mで赤ハチマキをかわして2位でフィニッシュ。最後のデットヒートの美味しいところを一人で持ってった感じ。
これにはさすがに驚いた。我が子ながらカッコイイと思えるパフォーマンスだった。

帰りに校長先生や担任の先生から「【師範代 小僧】(息子のフルネーム)の漢(おとこ)を見せてもらった運動会でした」というコメントを頂いたほどだ。

一方チビの方はというと…
完全に主役をお兄ちゃんに奪われた感はあったが、障害物競走で一か八かのギャンブルに出て、それを見事にはずして人生初のビリッ尻を記録する等お茶目なところや、ダンスでは、さすがという身体のキレを見せていた。

二人ともすべての競技に、真剣そして楽しそうに取り組んでいたのが印象的だった。
何はともあれ、二人がそろって出場する最後の運動会は、家族全員の心に深く刻み付けられるものとなった。



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