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初救急車 [こどもたち]

9月11日(土)午後。
空手の稽古が終わって一息ついて、デーゲームの阪神VSヤクルトをスカパーで観戦していた。
チビはママと千葉マリンスタジアムへ国体の練習(チア)、小僧は野球の練習で、一人でのんびりしていた。
この日も朝から暑かったので、少々バテ気味で、野球見てるのか居眠りしているのか判らないような状態だったが、漸く巡ってきた阪神のチャンスに3/4くらい覚醒してきたところで電話が鳴った。


ママの携帯からだったので、帰りの予定時間のお知らせからだと思ったら、何と!小僧が野球の練習中に怪我をして、今救急車待ってるところだからすぐに学校(練習場)へ行ってくれという内容だった。

一気に完全覚醒して、取るものも取り合えずバイクを飛ばして学校へ向かう。
校門の前あたりから、練習についていたお母さんや、救急車を誘導しようというコーチやらに声をかけられて、どうやら運動会の練習用に位置決めの釘がグラウンドに打ってあって、それに引っかかって、さっくり足を切ったということが判った。
グラウンドに入っていくとバックネット裏に運ばれ、足を高くして寝かされた小僧が、半パニック状態で泣きじゃくっていた。
指導者やお母さんたちのお詫びを聞き流して小僧に向き合い、とにかく落ち着かせるための処置を行った。
2~3分で何とか呼吸も落ち着き、泣き止んだが中々救急車が来ない。実際はそれほど待たされてはいないのだろうが、えらく時間が掛かったような気になるもんだ。

漸く救急車が来た時には、小僧もすっかり落ち着きを取り戻して、救急隊の隊員さんの質問にも自分で答えられるようになっていた。そこで初めて傷口を見たのだが、そりゃぁ凄いことになっていた。膝の下を真一文字に斬ったようで約15cmくらいの幅で大きな口が、ぱっくり開いていた。思わず尻がゾワッと痒くなり、見ているお父ちゃんの方が脂汗が出てきたほどだ。

でも、救急隊の人が診るなり「あぁこりゃぁ大丈夫だよ」と言ってくれたので、その場の空気が少し軽くなった。
小僧もそれを聞いて安心したようで、救急車に乗り込むときには、チームメートに手を振って「心配するな!」とばかりに笑顔を見せていた。(それ見て泣いちゃった下級生がいたらしいが…)

「お父さんも一緒に乗ってください」という当然のリクエストで、初めて緊急走行の救急車に乗ることになった。
小僧を元気付けるために極めて明るく振舞う必要もあり、「よさこい祭」が行われて(いたそうだ)渋滞しているところをサイレン鳴らして片っ端から追い越していく救急車の窓からの景色を「すげえぞ!」と小僧に聞かせていた。

落ち着きを取り戻した小僧に、怪我をした状況を訊いて行くと、どう考えても指導陣の過失であり、その状況では、誰かが怪我をするのは必至で、運悪く小僧がその籤を引いたようなものだった。(あまりにもありえない話なので、ここでは書かないけれど…)もしこれで運動会に出られなかったらどうしてくれるんだ!と今度は怒りがこみ上げてきた。
私も同じようによそ様の子供を預かる立場なので、余計に腹が立つ!

そうこうしているうちに学校を出て約15分、長いような短いような時間で病院に到着した。急患処置室にストレッチャーで運ばれていく小僧とは、処置室の前でしばしのお別れ。誰かが処置室を出入りするたびに、小僧の足だけが見えるのだが、中で何が起きているかがわからない状態で待つこと40分(体感時間なので正確には不明)チビとママが到着して間もなく、処置室に呼ばれて医師から説明を聞いた。

筋肉に骨にも届いておらず表面の皮膚がザックリ切れているだけだったので、縫合すれば心配なのは雑菌による感染症だけで、運動機能には影響が無いとのことだった。

1週間後に行われる運動会では、リレーのアンカーや実行委員として閉会式の司会、ブラスバンド部のマーチングなど、極めて中心的な立場にいる小僧や我々家族にとっての最大の関心は、運動会に出れるかどうかだが、医師の話によると望みは薄くは無いようだった。運動会の翌日からは、飛び石連休を使って野球の秋の大会の準々決勝~決勝までの3試合が組まれているが、我が家はあくまで学業優先。最後の運動会に何とか出してやりたいものだ。



翌日には、「校内で起きたことはすべて私の責任です」と校長先生もお詫びに来てくださったが、校内で一番足の速い男が、運動会に出られないかもしれないというのは、校長先生にとっても二重のショックだったんだろうな…

その後、野球チームの指導者たちもゾロゾロとお詫びにやって来たが、その頃には私も落ち着きを取り戻していたので、激しく叱責することもせず、淡々と普通はありえないことであることと、二人目が出ないように気をつけて欲しいと伝え、お引取り頂いた。
最後の秋の大会の佳境を迎える時期に、小僧が試合に出れないことがチームに与える影響は、そういえば小さくは無いのだ。
今回はバッティングの調子を開幕に合わせて調整することに成功し、1回戦の前日の練習試合から4打数3安打(ツーベース3本)の大当たり。1回戦では3打数1安打ながらも、相手に止めを刺す右中間弾丸ライナーの3ランホームランをかっ飛ばしている。

実は小僧、今大会は過去最高に絶好調なのだ!

このまま打ちまくって、最後の大会を優勝で飾って欲しいと思っていた矢先の練習中の事故(過失致傷だろ)は、裏でバッティング練習に付き合ってくれた【爺ちゃん】や期待値 Max の私にとっても、よりによってなんで今!何で小僧なの!?という感じだが、チームにとってもきついだろうね。

回復を早めるために塾長先生から頂いたPROUSIONのクリームを塗るために包帯をはずした際に、傷口を記念(?)撮影しておいた。
100914_2137~0001.jpg

あと3日で走れるようになるのだろうか…

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