Camp 2010 3日目

7月29日（木）未明。妙な物音で目が覚めた。

テントの隣に張ったスクリーンタープの中でなにやらゴソゴソと動く音がする。
チェックインの時に管理人さんから、最近は人馴れした狐や山猫がサイトに入ってくるので、食べ残しなどのごみには注意するようにと言う話があったが、どうやら出たらしい。
さて、相手がどれくらいの大きさなのかが全く判らない動物と言うのは、結構恐怖だぞ。懐中電灯を向けても良く見えないし、唸る訳でも吠える訳でも鳴く訳でもないので、狐なのか、山猫なのか、はたまた熊なのかも判らない。
食料が置いてある訳でもないので、多少タープの中が荒らされても仕方ないと諦めて、眠ることにした。

そしてしばらく経つと、今度は別の異音で目が覚めた。
「バラバラバラバラ」　？？？何だろうかと思ったが、何てことはなく雨がテントを叩く音だった。
何てことない？？　いやいや雨は拙いだろう。しかも結構降ってるぜ…
そういえば我が家のキャンプは、必ずと言っていい程、1日雨に当たる。「またか…」と思いつつも、結構疲れていたので、あまり考えないようにして眠りにつくことにした。
しかしそれが大失敗だったことに気づくのは、朝起きてからだった…

夕べは疲れていたのと、天気に関して全く無警戒だったので、タープのスクリーンを閉めずに網戸のまま寝ちゃってたことに気がつかなかったのだ。

で、夜中結構降っていた雨は、タープの中を水浸しにしてしまい、キッチン用品からこども達の靴、干してあったバスタオルまでびしょ濡れにしちゃった。しかも狐だか山猫だかの足跡や毛が付いていたりと、かなり悲惨な状態だった。

そして雨は降り続いているので、乾かすこともできない。どうしたものかと困ったが、結局は放置することにして、キャンプ場を出た。梅雨のない北海道でのキャンプなので、雨を想定してのプランは全くなし。慌ててガイドブックとかを集めて、雨の中のドライブに出た。

あちこち回ったが、かなりの雨で、相当寒かったので、殆ど罰ゲーム状態だったが、昼前にようやく何とかなりそうな場所を見つけた。

倶知安にある冒険家族後々こことの出会いが、今年のキャンプを盛り上げてくれることになるのだが、今日はとにかく雨をしのいでできることとして、昼食後再び冒険家族へ行って、【遊び道具作り】に挑戦。チビは笛、小僧は空気銃を作ることにした。


小僧は最初あまり乗り気ではなかったようだが、元々工作好きなので、作り始めると楽しくなってきたようで、結局大小2種類の空気銃を作っていた。

これで今晩から狐退治だ！と…

チビは、竹を8本使って１オクターブの音階を持つ笛を作成。

かなり真剣にミリ単位で音程を調節しながらのこぎりで竹を切っていた。

しかし工作中も屋根を叩きつけるようにかなり激しい雨が降り続き、キャンプ場に戻ったらテントが水没していないか不安になるほどだった。、今回色々情報収集を手伝ってくれた札幌支社の同僚が、『安否確認』のメールをくれた位だから、こちらでも結構珍しい降り方だったらしい…

日没近くなって漸く雨も弱まり、天気予報で明日以降は回復するとの情報を得たものの、まだ自分のサイトでの食事は不可能だった。しかしこのキャンプ場、素晴らしいことに、センターハウスの中に炊事場とダイニングルームがあるので、きわめて快適に食事ができるのだ。

この日もセンターハウスでゆったりしっかり食事をして、湿ったテントで消灯した。

しかし、深夜にはまたテントを打つ雨の音が…もし明日も雨が上がらなかったどうしよう！！