カウンセリングスキルは家で鍛える [人材開発(大人)]
世の中、カウンセリングスキルを求める人が非常に多くなってきたようです。
産業カウンセラーやキャリアカウンセラーの養成コースは常に満席状態らしく、
資格受験者も年々増加しているらしい。
かといって独立系カウンセラーとして食っていける人は、極わずかで、
ほとんどの人は、今の仕事の中で活かそうとしているようです。
営業パーソンでも管理者でも、お客様や部下の話を聴くというのは非常に難しいようで、
積極的傾聴やカウンセリングマインドを活用しようというセミナーも各地で開催されてます。
確かに人の話をじっくり聴ける人は少なく、傾聴を心がけていると主張する人でも、
相手が、「この人は私の話をちゃんと聴いてくれている」と思うかどうかは、定かでありません。
部下との面談でも、お客様との商談でも、自分が80%以上話している人をよく見かけますが、
そういう人にインタビューすると、結構カウンセリングスキルのトレーニング受けたことがある人は多く、
「わかっているんだけどつい、夢中になって」
とか
「我慢して聴いていようと思うんだけど、ついいらいらしてきて、相手が話すまで待つより、答え出しちゃった方が話が早いんだよね」
なんていってます。
斯く言う私も、仕事柄キャリアカウンセラーの資格を持っていますが、
彼らの気持ちは非常によくわかります。
お客様が相手のときは、何とかなるのですが、
部下が相手だと、忍耐の限界がすぐにやってくるんです。「あのなぁ!」って…
そこで、カウンセリングスキルを教える講師の先生方といろいろ話をしてみました。
いろいろな場面で、カウンセリングスキルのを指導をしてきた先生でも、
やはり直接の利害関係がある相手に対しては、なかなか上手くいかないようで、
一番難しいのが、対配偶者。夫や妻と話をするときだそうです。
高度なスキルや知識を持ちあわせていても、配偶者が相手だと、
些細なことで、アドレナリンが噴出し、β波のレベルが上がり、
つい感情的に攻撃してしまう…。
何とかこらえて、カウンセリングスキルを駆使して、
「あなた(君)は、○○だと感じているんだ…?」なんて感情のフィードバックをしたところで、
「なにそれ?馬鹿にしてんの?」なんて言われたとたんに、あえなくぶち切れてしまうそうです。
確かに私も子供に対しては、何とか良き(?)カウンセラーでいられますが、
奥さん相手には、カウンセリングスキルも糞もなくなってしまいます。
喧嘩にならないようにその場を凌ぐのが精一杯って感じですね。
つまり…夫や妻に対して、カウンセリングスキルを自然に(わざとらしくなく)
駆使できるようになれば、ビジネスで使いこなすのは、わけないってことですね。
そこで提案ですが、全国の
・お客様の話を上手に聴き出せない営業パーソンの皆さん、
・部下と話していてつい説教してしまう管理職の皆さん、
カウンセリングスキルを向上させたければ、学校やセミナーに通うより、
家で奥さんや旦那さんの話をじっくり聴く機会を設けましょう!
お金も掛からないし、上手くいけば家庭円満と業績向上の一石二鳥も間違いなしでしょう!
(ホントかよ…)
そう言えば、「千里眼」岬美由紀ですら、嵯峨くん相手には感情的になって、
自己嫌悪に陥ってましたよね。
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