SSブログ

W昇段審査 [こどもたち]

SANY0293.JPG
6月26日(日)静岡市南部体育館で春の昇段審査会があった。
春季って言うには暑すぎて、肉体的にはかなりきつい1日だった。


今回は、小僧とチビがそろって受審。
小僧は、一昨年(小5)一回失敗していて今回が2回目、チビはもちろん初めての挑戦だ。

小僧は1回目の失敗が相当応えたらしく、翌年の審査は野球が最上級生で忙しいことを理由に逃げたのだが、今年2月に野球を卒業してからは、休むことなく稽古に励んできた。
中学生になってからは、考えて動いている様子が見て取れ、今回は大丈夫だろうなと思っていた。

一方のチビは、昨年末の昇級審査で1級に合格したばかり。最短修行期間で初段に挑んだ。
だからといって猛烈に気合が入っていて、鬼の形相で稽古に励んでいたというわけでもなく、いつものように“のらりくらり”解ってるんだか解ってないんだか…という感じだった。
特に基本組手は、目を覆いたくなるような状態からなかなか良くならない。
本人は「受ける!」と言っているが、受けさせようかどうしようか悩んでいた。
落ちるのを判っていて敢えて受審させて、不合格を突きつけて現実の厳しさを教えようかとか…

5月連休明けからは、毎週水曜日に本部道場まで審査のための稽古に通っていたが、審査まで1ヶ月を切ったある日、チビの稽古に気持ちが入っていなかったので、塾長先生が雷を落としてくれた。いつも優しい塾長先生に「今のままじゃ受けさせない!」とガツンと言われてべそかいていた。

二人とも、同じ位の体格の練習相手がいないので、基本組手は非常に苦労した。
小僧はまだ大人と練習できるが、チビはそうもいかず、30cm背の高い小僧と稽古してきた。
直前の審査前合同稽古@静岡でようやく、相手を見つけて練習ができたくらいだ。

審査前日の稽古でも、チビの方はまだまだ納得できるレベルでなく、今回は無理かなと不合格を覚悟した。

そして審査当日。6:45amに家を出て、途中で塾長先生と見学者2名を拾って静岡へ。
首都高が事故渋滞して焦ったが、何とか11:00前に会場入りできた。

審査までの約1時間半。これが最後の練習だ!
それぞれ基本組手の相手と待ち合わせて、最終調整に入る。
体育館のアリーナ一杯に広がった受審者が醸し出す、審査直前の独特のピリピリした雰囲気が、二人の集中力を猛烈に引き上げたようだ。
特にチビ。昨日までと別人のような動きを見せはじめた。

12:00受付開始。これ以降受審者は、名前ではなく、すべて受験番号で呼ばれるようになる。
少年初段は108名が挑戦。一昨年よりも人数は増えている。

そして今年の審査の一番の変化は、形と基本組手の試験科目が当日発表になったことだ。
少年初段、形はピンアン初段、基本組手は1本目。
候補と言われていた3つの形の中では、二人とも2番目に得意とする形。
小僧はこの1ヶ月で一番上手になった形だった。

108人中ちょうど真ん中辺の受験番号だった二人は、ある程度周りの様子を伺いながら、自分たちの番を迎えられたようだ。

■基本
DSC_0979.JPG
 5人一組で号令にあわせて動くのだが、二人の番でちょっとしたアクシデント。
 号令係の先生が、間違えて違う号令をかけた。5人中3人は、対応できず動きを止めてしまったが、小僧もチビも想定内だったようで、きちんと号令どおりに動いていた。(良い集中力だ!)
結局先生の間違いと言うことで、一本戻ってやり直しになったが、二人だけ対応できたことで、少しゆとりが出たようだった。

■形 ピンアン初段
DSC_0985.JPG
 後で聞いて驚いたのだが、チビは普段から塾長先生言われているように、切り返しの前に1・2・3。
 最後の気合の後に1・2・3・4・5と数えていたそうだ。
 「随分溜めたね」と聞いたら、「だって塾著先生が5秒数えろって言ってたじゃん!」とさ…
 小僧は、このところ真半身手刀受の、黒帯級の足の運びをマスターしたせいか、自信満々に堂々と演武していた。

■基本組手 一本目
 DSC_0995.JPG
一番不安だった基本組手だが、いざ始まってみると“あらあら…”と言う感じ。
 組手という相手と戦っているピリピリとした緊張感や、戦いの臨場感が表現できている子が少ないこと。
「えい!えい!えい!」とリズムで動いているペアダンスみたいな基本組手が多い中、小僧のペアもチビのペアも、形・キレ・迫力・そして臨場感ともにとてもよい出来だった。
DSC_1000.JPG
 特にチビは、塾長先生も「本番に強ぇーな」とぶったまげる程良くなっていた。

すべての審査が終了すると、約1時間の休憩の後結果発表が行われる。
受審者はその間に着替えを済ませたり、緊張で食えなかった昼飯を食ったりするのだ。
一方審査員の先生方は、この間に別室で審査結果のすり合わせを行っている。

そして一般の審査が終わる頃、別室から少年部の審査員の先生方が姿を現した。
集合!そして簡単な講評の後、発表だ。合格者の番号だけが呼ばれる。

前回は小僧の番号は呼ばれずに涙を流したが、今年はどうだ?
小僧・チビともに呼ばれるか、どちらか一方か、それともまた…

「少年初段、発表します。1・2・4・8…」 小僧は56、チビは57だ!
10番代・20番代、まだまだ先だ。
30番代、もの凄く緊張してくる。
40番代は合格者が少なく50番代に突入。

「53・56!57!・60…」やったぁ!二人とも合格だ!
塾長先生とガッチリ握手して、ママの所へ。おっと涙が溢れてきた…
父親且つ先生の私の喜びは普通の人の倍以上。涙出て当たり前でしょ。(泣かないつもりだったんだけどね…)

前回は真っ暗だった帰りの車も、みんな元気で明るかった。
翌日から期末テストの小僧だけはちょっとはしゃぎ切れてなかったかもね…


二人そろって合格したのは良いけれど、実はかなりの出費なのだ…

受審料: 6,000円×2=12,000円
登録料:16,000円×2=32,000円(一般初段も少年初段も同額だった…)
交通費:15,000円×2=30,000円(審査前稽古と2往復 ガソリン代含む)
黒帯代: 7,500円×2=15,000円(帯は本体より刺繍文字の方が高くなるのだ)

〆て89,000円!? 今改めて計算してびっくり!
空手は道着だけあれば良いからお金かからないよって言ったのは誰だ!
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

水沢江刺 #2あまりに暑くて ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。